「アメ車は燃費が悪い」
そういうイメージが広く浸透しています。
実際、アメ車の燃費を見るとリッター6km程度と書かれているものが多く、実際の燃費で考えたらリッター5km程度と考えられてもおかしくありません。
国産の低燃費車がリッター30kmなどを実現していることを考えると、物凄く燃費が悪く感じてしまいますね。
ではなぜアメ車は燃費が悪いのでしょうか。
アメ車だから燃費が悪いわけではない
アメ車の燃費が悪くなる原因は、その車体の大きさと、それだけの車体を動かすために搭載されているエンジンの排気量に起因します。
アメ車の排気量は4000ccオーバーの物が普通です。
大きな排気量に大きな車体だったら燃費が悪くなるのは当然ですね。
実際国産車でも最新のランドクルーザーの燃費はリッター6~7km程度と書かれており、アメ車と大差ありません。
なぜ燃費が悪い車しかないの?
ではなぜアメ車は燃費の悪い車ばかりなのでしょうか。
その理由はいくつか考えられます。
一つは、日本のように狭い道路を細々と走るように想定されていないから。
アメリカの道路は広いですし、直線の長距離をドーンと走るように作られていると聞きます。
その時の安定性などを考えれば、車体も排気量も大きい方が適しているわけです。
また、基本的な精神が「壊れたら自分で直す」というものなので、車の構造も単純になりがちです。(そもそもアメリカには車検がありません)
これも車体を大きくするのに一役買っているそうです。
そして何よりガソリン代が安いこと。
アメリカは産油国ですし、広い国土で平均して1リットルあたり60円程度でガソリンが売られています。
日本で1リットル120円のガソリンを購入していることを考えれば、リッター6km走行できるアメ車はリッター12kmの国産車と同じぐらいの燃費であると考えられることになります。
他にも通勤に使うよりもレジャーや趣味で持つ人が多いから、という意見もあります。
こういったいろいろな理由から、アメ車は燃費を安くする必要がないわけですね。
燃費の悪さはアメ車の魅力そのもの
排気量が大きい、車体が大型であるということは燃費を悪くするだけではなく、日本においては自動車税や重量税をあげる事にも貢献(?)しています。
要するに、大きくて燃費の悪い車に乗るということは、燃費以外の部分でもお金がかかるということ。
ただ、そういったところを考慮しても、アメ車は大型であるからこそ魅力があるとも言えるんですけどね。