アメ車はパーツにお金がかかる?「アメ車は壊れやすい」というイメージの間違いとは

アメ車購入を考えた際、よく言われるのが「パーツにお金がかかるよ」という話。

でも、パーツ交換なんて国産車に乗っていても確実に起こる問題ですよね?
いったい何が違うのでしょうか。

また、実際にどれぐらいの頻度で交換しなければならないのか?いくらぐらいかかるのか?が気になったので調べてみました。

パーツ代金が高いわけではない

アメ車のパーツ交換にお金がかかると聞いた時、そんなにアメ車って良いパーツ使ってるのかと思ったものですが、実際はパーツ代金そのものが高いということは滅多にありません。
それこそ国産車と変わらないか、物によっては安いものだってあります。

では一体なぜパーツ交換にお金がかかるのか?
それにはいくつかの理由がありました。

アメリカから取り寄せる必要性

まず第一に、純正パーツを交換しようと思った場合、日本に正規代理店があるなどして部品の供給が一定である新しい車種でない限り、国内でパーツを調達するのが難しい点が挙げられます。

アメリカ本国においては、どれだけ古い車だったとしても(需要があれば)純正パーツの代用品が作られているため、部品調達に困ることはないそうです。

ですが、日本国内ではそういった商品を取り扱うだけの市場がなく、販売者としても在庫を抱えてしまうことがリスクに繋がってしまうわけですね。

そのため、交換整備を依頼する際に、整備工場としてもまずはパーツを海外から取り寄せるという作業から入らなければならないわけです。

海外から輸入する際には送料や関税が馬鹿になりません。
ここが第一にパーツ交換が高額になる理由です。

とはいっても、一般的なパーツなど汎用品でも構わない部分であればとくにアメ車だからパーツ代金が高いということにはなりません。

整備できる人(工場)が少ない可能性

大型車両の場合、整備工場の車庫事情によっては断られる可能性もあると聞きます。
また、当該車種用のパーツ入手経路が確保できない工場でも同様です。

つまり国産の一般的な車両に比べてパーツ交換が必要になった際の選択肢が少ないことを意味しています。

多くの選択肢から選べば安価に済ませられる方法もあるかもしれませんが、そもそも選択肢が少なければ多少高額だったとしてもそこから選ぶしかありません。

こんなものまで消耗品!?

アメ車でよく言われるのが「こんなものまで消耗品なの?」というものが消耗品扱いになるということです。

国産車の場合は乗りつぶして売却するまでの間に交換しなくて済むような部品でも、アメ車の場合は数か月、数年単位で交換しないと最悪車が動かなくなる、エンジンそのものを交換しなければならなくなる、などの原因と成りかねません。

ただでさえ大きくて重たい車両を大きな排気量で動かしているわけですから、一般の国産車と同じ感覚で乗ってはダメということですね。

決して壊れやすいわけではない

アメ車=壊れやすいというイメージがまだまだ世の中に浸透していますが、実際のところはアメ車が壊れやすいのではなく「国産車に乗るような感覚でアメ車に乗っていること」がアメ車を壊れやすくしてしまう原因と言われています。

たとえばオイル交換。
国産車の場合は車検のタイミングで交換するか、次の車検まで大丈夫・・・とする人もいるかと思われます。
なんだったら足りなくなったら注ぎ足してOKとする人も多いでしょう。

アメ車の場合は3,000マイルごとにオイルとオイルクリーナーを交換するのが鉄則です。

3,000マイルということは約5,000kmごとの交換が必要ということになります。
だいたい年間10,000km程度走行すると考えた場合で半年に一回という交換頻度になりますね。

こういったメンテナンス費用も「パーツ代が高い(パーツではありませんが)」と思わせる要因の一つになっているかもしれません。

アメ車購入時にも駐車場は必要!月極駐車場を借りる際の注意点など。

アメ車購入の際に難儀しそうなのが、大きめの駐車場を借りる事です。

そもそも車両購入時には車庫証明が必要となるため、駐車場が必要になります。
大きな土地を持っていて、敷地内に車を駐車できるような方はいいですが、そうでなければ必然的に駐車場を借りなければなりません。

はたしてアメ車でも駐車場は借りられるものなのでしょうか。

アメ車でも駐車場は借りられる!・・・でも?

アメ車だからといって、駐車場の契約を断られるといったことはありません。
ただし狭い日本においては「借りられる・借りられない」以前のネックとなる部分があります。

それは、「駐車できる・できない」ということ。

僕も以前、全長1.8mぐらいの国産車を購入した際、駐車場の枠内に収まらないという理由から、なかなか借りられる駐車場が見つかりませんでした。
日本の駐車場は日本車が収まるサイズに作ってあるので、だいたいのところでサイズオーバーしてしまうわけです。

貸主の中にはそれでも貸してくれる方もいるかと思いますが、枠内からはみ出して駐車することは利用者同士のトラブルの元になります。

車庫証明的な問題

車庫証明を申請するためには、車両が駐車スペースに前後左右50cmずつの余裕をもって駐車できることや、自宅から直線2km以内の場所であるなどの条件もついてきます。

もし、貸主がこの条件に当てはまらないような駐車場を貸してくれたとしても、後日警察による確認が入った際に車庫として認められなければ車庫証明を発行して貰えないこともありえます。

販売業者の中には架空の車庫を用意して申請を通す行為をしているところもあるそうですが、結局普段駐車するスペースがなく路上に駐車していれば違法です。

また、駐車場を借りることができた場合でも、車両が駐車場からはみ出して公道に出ている場合には違法駐車と同等の扱いにされる可能性もあります。

月極駐車場の価格は?

自宅に駐車できるスペースがある方はいいですが、そうでない方はどうしても月極駐車場を利用することになります。

駐車料金に関しては利用する地域によってバラつきがあるので概ねいくらというのは言えませんが、安いところなら数千円から、高くとも数万円の月額と考えておけばよいのではないかと思います。

同じ地域でも駅に近くなるほど高額になり、1~2分離れた場所でも半額程度に下がることもあるので不動産屋さんを活用したり、自分の足を使ったりして幅広く探すのがオススメです。

借りる際には数か月~1年程度の契約となり、期間分の一括支払いか毎月払いかを選択することが可能なことが多いです。
また、1カ月程度の敷金や礼金が発生することもありえます。

月極駐車場で覚悟しておくこと

月極駐車場は自宅に駐車場がない人からするととてもありがたい存在です。

ですが、その実態は地主さんが空いた土地を活用するために開放してあるだけの場所であることが基本です。
そのため、特に管理者などが常駐しているわけではなく、セキュリティ面では不安が残ります。

実際僕は自宅から300mぐらいのところに駐車場を借りることになったのですが、もし車にいたずらをされたり、盗難されそうになったとしてもその気配に気づく事すらできない、すぐに駆け付けることもできないという状態だったため、常に不安でした。

特にアメ車が他の日本車に混じって駐車されている際にはかなり目立ちますので、いたずらや盗難の標的になりやすいとも言えます。
防犯装置を強化するなどの対策は必須になります。

また、野ざらしの状態で駐車することになるため、雨が降った後などは相応に汚れます。
汚れたままにしておけば、これまたいたずらや盗難の標的になりますし、せっかくのアメ車が可哀想です。

駐車場の月極料金以外にもいたずら、防犯対策や清掃費などがかさむ点も維持費として考えておく必要があるといえるでしょう。

アメ車はなぜ燃費が悪いのか?

「アメ車は燃費が悪い」

そういうイメージが広く浸透しています。
実際、アメ車の燃費を見るとリッター6km程度と書かれているものが多く、実際の燃費で考えたらリッター5km程度と考えられてもおかしくありません。

国産の低燃費車がリッター30kmなどを実現していることを考えると、物凄く燃費が悪く感じてしまいますね。

ではなぜアメ車は燃費が悪いのでしょうか。

アメ車だから燃費が悪いわけではない

アメ車の燃費が悪くなる原因は、その車体の大きさと、それだけの車体を動かすために搭載されているエンジンの排気量に起因します。

アメ車の排気量は4000ccオーバーの物が普通です。

大きな排気量に大きな車体だったら燃費が悪くなるのは当然ですね。
実際国産車でも最新のランドクルーザーの燃費はリッター6~7km程度と書かれており、アメ車と大差ありません。

なぜ燃費が悪い車しかないの?

ではなぜアメ車は燃費の悪い車ばかりなのでしょうか。
その理由はいくつか考えられます。

一つは、日本のように狭い道路を細々と走るように想定されていないから。
アメリカの道路は広いですし、直線の長距離をドーンと走るように作られていると聞きます。

その時の安定性などを考えれば、車体も排気量も大きい方が適しているわけです。

また、基本的な精神が「壊れたら自分で直す」というものなので、車の構造も単純になりがちです。(そもそもアメリカには車検がありません)
これも車体を大きくするのに一役買っているそうです。

そして何よりガソリン代が安いこと。
アメリカは産油国ですし、広い国土で平均して1リットルあたり60円程度でガソリンが売られています。

日本で1リットル120円のガソリンを購入していることを考えれば、リッター6km走行できるアメ車はリッター12kmの国産車と同じぐらいの燃費であると考えられることになります。

他にも通勤に使うよりもレジャーや趣味で持つ人が多いから、という意見もあります。
こういったいろいろな理由から、アメ車は燃費を安くする必要がないわけですね。

燃費の悪さはアメ車の魅力そのもの

排気量が大きい、車体が大型であるということは燃費を悪くするだけではなく、日本においては自動車税や重量税をあげる事にも貢献(?)しています。

要するに、大きくて燃費の悪い車に乗るということは、燃費以外の部分でもお金がかかるということ。

ただ、そういったところを考慮しても、アメ車は大型であるからこそ魅力があるとも言えるんですけどね。

アメ車にかかる税金についてのまとめ(年間、取得時)

自動車を購入する際や、自動車を所有することには税金がかかります。
これはアメ車か国産車かに関わらず、その自動車のステータスによって一律で決まるものです。

そのため、どこの販売店で購入したとしても、正規輸入・並行輸入のいずれでも、新品でも中古でも支払わなければなりません。

アメ車を購入、維持していくのにかかる税金についてまとめました。

購入時にかかる税金

自動車購入時には以下の税金が発生します。

  •  自動車取得税
  •  消費税

自動車取得税

新車、中古車に関わらず、日本において自動車を取得する際には自動車取得税を納めなければなりません。

都道府県が管轄する税金なので、各都道府県で税率を設定できるものですが、現在はどこの地域でも一律「自動車取得時価格×3%(普通車の場合)」となっています。

取得時の価格が500万円の自動車であれば、15万円もの税金を納めなければならないわけです。

ただし、自動車の取得価額が50万円以下の場合は課税されません。

また、電気自動車、ハイブリッド自動車などのいわゆるハイブリッド車にはエコカー減税が適用される可能性もあります。

消費税

車両価格以外にも車両登録費用などディーラーや販売店が「手数料」として請求する費用にも消費税が課税されます。

たとえば500万円の自動車なら車両に40万円(2016年12月現在)、その他の手数料に数千円はかかるというわけです。

維持するのにかかる税金

自動車は所有しているだけでも毎年税金がかかります。
毎年支払わなければならない税金は以下。

  •  自動車税
  •  自動車重量税

自動車税

自動車税は4月1日時点での所有者に課税される国税です。
ただし、年度の途中で所有する場合もあるので、その時は月割で翌年3月までの税金が徴収されます。

税額は普通車の場合は排気量で、貨物車の場合は最大積載量で決まることになっています。
そのため、排気量が大きいアメ車は自動車税が高くなりがちなんですね。

普通車における自動車税は以下のとおり。

総排気量 税額
1000cc以下 29,500円
1000cc~1500cc以下 34,500円
1500cc~2000cc以下 39,500円
2000cc~2500cc以下 45,000円
2500cc~3000cc以下 51,000円
3000cc~3500cc以下 58,000円
3500cc~4000cc以下 66,500円
4000cc~4500cc以下 76,500円
4500cc~6000cc以下 88,000円
6000cc~ 111,000円

一般家庭で乗られるファミリーカーはだいたい1000cc~1500ccの物になると思います。
なので年間34,500円の自動車税で済むところ、一般的なアメ車は3000ccから5000ccオーバーの物が多いことを考えると58,000円~88,000円とかなり高額になるのがわかりますね。

排気量が大きくないとアメ車らしくないと感じる部分もあるので仕方ない部分ではあります。

ピックアップトラックのような貨物車(乗車定員3名まで)の税金は以下のとおり。

最大積載量 税額
1トン以下 8,000円
1トン~2トン以下 11,500円
2トン~3トン以下 16,000円
3トン~4トン以下 20,500円
4トン~5トン以下 25,500円
5トン~6トン以下 30,000円
6トン~7トン以下 35,000円
7トン~8トン以下 40,500円
8トン~ 40,500円+6,300円(1トンまで毎)

最大定員が4名以上の貨客兼用者の場合には積載量及び排気量での計算となります。

 最大積載量 総排気量 税額
1トン以下 ~1000cc以下 13,200円
 1000cc~1500cc以下 14,300円
 1500cc~ 16,000円
1トン~2トン以下 ~1000cc以下 16,700円
1000cc~1500cc以下 17,800円
1500cc~ 19,500円
2トン~3トン以下 1500cc~ 24,000円
3トン~4トン以下 1500cc~ 28,500円
4トン~5トン以下 1500cc~ 33,500円
5トン~6トン以下 1500cc~ 38,000円
6トン~7トン以下 1500cc~ 43,000円
7トン~8トン以下 1500cc~ 48,500円

いずれもガソリン車は13年、ディーゼル車は10年を経過したものは重課、エコカー減税対象車には軽課となり、表の税額から増減されます。

自動車重量税

自動車重量税は車検の度にかかる国税なので、中古車として購入した場合に車検が残っていれば次の車検まではかかってきません。

重量税の計算は複雑で、普通車か貨物車か、新車(初回車検)かそれ以外か、それ以外だったら初度登録年月から何年経過しているのか・・・という点と、車両重量から計算されます。

当然エコカー減税や事業用車両の減税などもあります。

普通車の場合は以下。

車検期間
車両重量 3年(新車) 2年
右以外 13年経過 18年経過
0.5トン以下 12,300円 8,200円 10,000円 12,600円
~1トン以下 24,600円 16,400円 20,000円 25,200円
~1.5トン以下 36,900円 24,600円 30,000円 37,800円
~2トン以下 49,200円 32,800円 40,000円 50,400円
~2.5トン以下 61,500円 41,000円 50,000円 63,000円
~3トン以下 73,800円 49,200円 60,000円 75,600円

13年を経過していないものなら、新車でもそうでなくとも0.5トンあたり年間4,100円の重量税ということになりますね。

車検が切れた自動車を取得した場合には1年車検が適用され、上記表の2年車検の税額を半分にした額が適用されます。

車両総重量 2年(新車) 1年
右以外 13年経過 18年経過
1トン以下 6,600円 3,300円 3,800円 4,400円
~2トン 13,200円 6,600円 7,600円 8,800円
~2.5トン 19,800円 9,900円 11,400円 13,200円
~3トン 24,600円 12,300円 15,000円 18,900円
~4トン 32,800円 16,400円 20,000円 25,200円
~5トン 41,000円 20,500円 25,000円 31,500円
~6トン 49,200円 24,600円 30,000円 37,800円
~7トン 57,400円 28,700円 35,000円 44,100円
~8トン 65,600円 32,800円 40,000円 50,400円

1ナンバーの貨物車の場合、新車でも車検は2年、旧車なら1年ごとになります。
その分重量税はやや低めに設定されています。

アメ車でも加入できる保険

アメ車・国産車を問わず、車を運転するときには保険の加入が必要です。
ただ、アメ車オーナーは加入できる保険も限られているというのが現実だったりします。

いったいどんな保険なら入れて、どんな保険は入れないのでしょうか。
調べてみました。

アメ車オーナーでも入れる保険

アメ車オーナーでも自賠責保険は絶対に加入しなければなりません。
普通車なら年間16,350円~、ピックアップトラックなどの貨物車なら年間24,040円~の保険料で対人傷害に対してのみ最大120万円の保障があります。

ただし、これだけだと事故の規模によっては保障が足りませんし、対物傷害や自分の車両に対しての保険がありません。

そこで必要なのが任意保険です。

任意保険には代理店型とダイレクト型の2種類があり、アメ車の場合ダイレクト型は場合によっては加入が難しいこともあるようです。

代理店型任意保険

代理店型というのは、保険会社から委託した業者や個人が保険営業を請け負うタイプの保険になります。

契約者は直接保険会社と契約のやりとりをかわすのではなく、あくまで代理店を介して契約することになるため、中間マージンが乗る分割高です。

保険の種類を選ぶ際も代理店の有資格者が相談に乗ってくれたり、オススメプランを作ってくれたりするので便利です。

ダイレクト型任意保険

ダイレクト型はソニー損保やアクサダイレクトのように、ウェブ申し込みなどで契約者が直接保険会社と契約を結ぶもので、中間マージンが発生しない分割安になっています。

アメ車の場合、日本に持ち込まれた過程(正規輸入か並行輸入か、または年式など)によってはダイレクトでは取り扱ってくれない可能性もあります。

アメ車オーナーが入れないかもしれない保険

一般的に並行輸入で年式不明な車の場合は、どんな保険でも断られる可能性が高いようです。
保険会社にとってもリスクが大きいということなんでしょう。

それ以外にも、パーツの入手が難しいような車両の場合、車両保険の金額制限をされる(たとえば上限500万円までなど)ことや、そもそも車両保険の加入を断られる、または高額な保険料(年額50万円程度)を請求されるなどの覚悟が必要です。

結局は相見積もりするのがベスト

他にも農協などの共済で自動車保険を取り扱ってくれることもあり、アメ車でも比較的安価に済んだという例もあります。
ただし、どんな保険会社のどんな商品だったとしても、結局はその人その人のプランに合ったものが一番安く、一番良いものになるのに違いはありません。

たとえば自動車保険が安くて手厚いと言われているA社の保険があったとしても、その条件が「30歳~40歳のゴールド免許保有者にとっては一番安い」というものだった場合、20代かつゴールドでないドライバーにとってはB社の保険の方が同等の保障内容で安価だったということは珍しい話ではないんです。

これは運転者のステータスだけでなく、車両のステータスによっても当然変わってくるものなので、結局は自分にピッタリな保険を見つけるためには面倒な相見積もりを取るのが一番と言うことになります。

それでも年額50万円と言われた保険料が20万円未満にまで下がった・・・なんて話を聞いたら、手間でもやっておいた方がいいですね。

アメ車オーナーは自賠責および任意保険に加入する必要はあるのか?

アメ車オーナーになろうと思った時に気になる維持費の一つ・・・「保険」。

自賠責と任意保険の加入で年間20万円程度は覚悟しておかなければならないと聞きます。
人によっては車両保険が高くついて50万円程度になったという人も。

これって加入しなければいけないものなのでしょうか?

自賠責保険の加入は絶対!

アメ車オーナーに限らず、日本で自動車を運転する以上は自賠責保険に加入しなければなりません。
そのため自賠責保険は「強制保険」などと呼ばれたりもします。

自賠責保険は事故時の最低限の対人賠償のみが保障された保険で、最大で120万円まで。

もし、賠償金額が120万円を超えるようなら、自腹で支払うしかありません。

また、車をぶつけてしまい、相手の車に損害を与えたり、建物などの「対物」に対する保障は一切ありません。
自分の車が壊れてしまうことに対しての車両保険もありません。

これらを補うために任意保険に加入することになります。

自賠責以外の部分を補ってくれる任意保険

任意保険というのは保険会社や共済が取り扱うものです。
加入をしなくても車を運転することは可能です。

強制保険では補えなかった対物や車両保険などをカバーしてくれるもので、加入者の年齢や保険等級、事故歴、そして車のランクなどによって保険料が決まる保険となっています。

保障の他にもロードサービスがついていたり、事故時の示談を代行してくれたりするので万が一に備えて入っておいた方がよいですね。

アメ車オーナーの場合は年間20万円~50万円ぐらいは覚悟しておかなければならないため、維持費を高くしている要因と言えるでしょう。
※ただし、その人のステータスや車の状態、保険会社の取り扱い内容によって変わるので、相見積もりを取るのが確実です。

任意保険は加入しなくてもいい?

任意保険は「任意」なので、厳密には加入しなくてもよいものです。

ただし、自動車に乗る人間のマナーとして加入しておくべきでしょう。

というのも、自動車事故はいつ起こるかわからないものだからです。
いくら運転に自信がある人でも、自分の能力だけでは避けられない事故というのもあります。

そんな時に万が一自賠責だけでは補えない賠償金が必要となったら、支払えるでしょうか。

実際、任意保険への加入をせず、賠償金も支払えずに逃げてしまう人というのが存在しているそうです。
事故を起こしておきながら誠意のない対応をするような人間に、車に乗る資格はありません。

また、自身がそうでなくとも事故の相手が保険未加入の可能性もあります。
任意保険の中には相手が保険未加入の場合に賠償金を代わりに保障してくれる「無保険車障害特約」も存在しているので、自分の身を守るためにも任意保険に加入する必要があると言えるでしょう。

アメ車にかかる年間保険料について

車を所有する時に気になる維持費の一つに「保険料」があります。
当然、アメ車を所有するとしても強制保険の加入は避けられませんし、任意保険にも加入しておいた方がいいでしょう。

アメ車にかかる保険料はいったい年間どれぐらいなのでしょうか。
調べてみました。

アメ車にかかる保険料

国産車・アメ車に関わらず、日本で車に乗る際には自賠責保険への加入は強制的なものです。

自賠責だけではカバーしきれない部分が必ずあるので、任意保険への加入が推奨されています。
推奨といっても実際には自動車に乗る人のマナーとして加入すべきものです。

自賠責保険

自賠責保険は強制で加入しなければならない保険で、人身への傷害による損害に最大120万円までの保障があります。

120万円を超える部分は任意保険、または自腹で支払わなければなりません。

自賠責の保険料率は「国産車」「アメ車」に関わらず、登録ナンバーと積載量によって変わります。

登録ナンバーは排気量と車両サイズによって決まり、アメ車の場合は「3ナンバー」か「1ナンバー」となるでしょう。

ナンバー 全長 全幅 排気量 貨物
3(普通乗用車) 小型の項目を一つでも上回る場合 ×
5(小型乗用車) 4.7m以下 1.7m以下 2000cc以下 ×
1(普通貨物車) 小型の項目を一つでも上回る場合
4(小型貨物車) 4.7m以下 1.7m以下 2000cc以下

普通乗用車なら3ナンバー、ピックアップトラック等貨物車は1ナンバーという感じです。

この分類番号ごとに自賠責の保険料は変わってきます。
1ナンバーの場合、最大積載容量によってもまた保険料が違います。

37カ月 36カ月 25カ月 24カ月 13カ月 12カ月
 3ナンバー 40,040 39,120 28,780 27,840 17,310 16,350
 1ナンバー 最大積載2トンをこえる 68,720 66,220 38,270 35,730
 最大積載2トン以下 44,640 43,090 25,630 24,040

たとえば12カ月でみた場合、3ナンバーが16,350円なのに対し、1ナンバーで最大積載容量が2トンをこえる車両の場合には35,730円と、約2万円程度保険料に差が出てしまいます。

ただし貨物車は税金面での優遇がありますので、そちらとも比較してみたいところです。

任意保険

任意保険の場合は、国産車とアメ車で保険料が異なる可能性があります。

任意保険の保険料は事故を起こす確率を統計から算出して決めているため、国産車よりもアメ車の方が事故を起こす確率が高ければ保険料は高くなるというわけです。

当然事故は車が起こすよりも圧倒的に人が起こす方がおおいので、基本はその人の年齢や保険等級、運転免許のカラー、事故歴などから決まってくるものです。

といっても車にも欠陥が多い車種、ブランドというのも「統計的に」は存在しているので、その辺りも保険料の計算に考慮されているわけですね。

さらに、アメ車の場合は車両保険(自分の車の故障や損壊への保険)をつけることで割高になる場合もあります。
というのも、事故によって車が壊れた場合の修理にかかる金額が高い可能性があるからです。

これは一般的に日本でパーツが流通していない点や、アメ車の整備への腕を持った人手の少なさなどに起因していると考えられます。

30歳前後で10年落ちぐらいの車なら、年間20万円~50万円ぐらいの保険料が目安。
車両保険をつけなくても数万円安くなる程度のところから高額になるところまでマチマチなので、やや差が開きますね。

特に保険会社によって算出のレートが変わるものなので、ある会社では物凄く高いけれどある会社では安いというのがザラに存在します。

一括見積などのサービスを使って確実に相見積もりをとるようにしたいところです。