アメ車にかかる税金についてのまとめ(年間、取得時)

自動車を購入する際や、自動車を所有することには税金がかかります。
これはアメ車か国産車かに関わらず、その自動車のステータスによって一律で決まるものです。

そのため、どこの販売店で購入したとしても、正規輸入・並行輸入のいずれでも、新品でも中古でも支払わなければなりません。

アメ車を購入、維持していくのにかかる税金についてまとめました。

購入時にかかる税金

自動車購入時には以下の税金が発生します。

  •  自動車取得税
  •  消費税

自動車取得税

新車、中古車に関わらず、日本において自動車を取得する際には自動車取得税を納めなければなりません。

都道府県が管轄する税金なので、各都道府県で税率を設定できるものですが、現在はどこの地域でも一律「自動車取得時価格×3%(普通車の場合)」となっています。

取得時の価格が500万円の自動車であれば、15万円もの税金を納めなければならないわけです。

ただし、自動車の取得価額が50万円以下の場合は課税されません。

また、電気自動車、ハイブリッド自動車などのいわゆるハイブリッド車にはエコカー減税が適用される可能性もあります。

消費税

車両価格以外にも車両登録費用などディーラーや販売店が「手数料」として請求する費用にも消費税が課税されます。

たとえば500万円の自動車なら車両に40万円(2016年12月現在)、その他の手数料に数千円はかかるというわけです。

維持するのにかかる税金

自動車は所有しているだけでも毎年税金がかかります。
毎年支払わなければならない税金は以下。

  •  自動車税
  •  自動車重量税

自動車税

自動車税は4月1日時点での所有者に課税される国税です。
ただし、年度の途中で所有する場合もあるので、その時は月割で翌年3月までの税金が徴収されます。

税額は普通車の場合は排気量で、貨物車の場合は最大積載量で決まることになっています。
そのため、排気量が大きいアメ車は自動車税が高くなりがちなんですね。

普通車における自動車税は以下のとおり。

総排気量 税額
1000cc以下 29,500円
1000cc~1500cc以下 34,500円
1500cc~2000cc以下 39,500円
2000cc~2500cc以下 45,000円
2500cc~3000cc以下 51,000円
3000cc~3500cc以下 58,000円
3500cc~4000cc以下 66,500円
4000cc~4500cc以下 76,500円
4500cc~6000cc以下 88,000円
6000cc~ 111,000円

一般家庭で乗られるファミリーカーはだいたい1000cc~1500ccの物になると思います。
なので年間34,500円の自動車税で済むところ、一般的なアメ車は3000ccから5000ccオーバーの物が多いことを考えると58,000円~88,000円とかなり高額になるのがわかりますね。

排気量が大きくないとアメ車らしくないと感じる部分もあるので仕方ない部分ではあります。

ピックアップトラックのような貨物車(乗車定員3名まで)の税金は以下のとおり。

最大積載量 税額
1トン以下 8,000円
1トン~2トン以下 11,500円
2トン~3トン以下 16,000円
3トン~4トン以下 20,500円
4トン~5トン以下 25,500円
5トン~6トン以下 30,000円
6トン~7トン以下 35,000円
7トン~8トン以下 40,500円
8トン~ 40,500円+6,300円(1トンまで毎)

最大定員が4名以上の貨客兼用者の場合には積載量及び排気量での計算となります。

 最大積載量 総排気量 税額
1トン以下 ~1000cc以下 13,200円
 1000cc~1500cc以下 14,300円
 1500cc~ 16,000円
1トン~2トン以下 ~1000cc以下 16,700円
1000cc~1500cc以下 17,800円
1500cc~ 19,500円
2トン~3トン以下 1500cc~ 24,000円
3トン~4トン以下 1500cc~ 28,500円
4トン~5トン以下 1500cc~ 33,500円
5トン~6トン以下 1500cc~ 38,000円
6トン~7トン以下 1500cc~ 43,000円
7トン~8トン以下 1500cc~ 48,500円

いずれもガソリン車は13年、ディーゼル車は10年を経過したものは重課、エコカー減税対象車には軽課となり、表の税額から増減されます。

自動車重量税

自動車重量税は車検の度にかかる国税なので、中古車として購入した場合に車検が残っていれば次の車検まではかかってきません。

重量税の計算は複雑で、普通車か貨物車か、新車(初回車検)かそれ以外か、それ以外だったら初度登録年月から何年経過しているのか・・・という点と、車両重量から計算されます。

当然エコカー減税や事業用車両の減税などもあります。

普通車の場合は以下。

車検期間
車両重量 3年(新車) 2年
右以外 13年経過 18年経過
0.5トン以下 12,300円 8,200円 10,000円 12,600円
~1トン以下 24,600円 16,400円 20,000円 25,200円
~1.5トン以下 36,900円 24,600円 30,000円 37,800円
~2トン以下 49,200円 32,800円 40,000円 50,400円
~2.5トン以下 61,500円 41,000円 50,000円 63,000円
~3トン以下 73,800円 49,200円 60,000円 75,600円

13年を経過していないものなら、新車でもそうでなくとも0.5トンあたり年間4,100円の重量税ということになりますね。

車検が切れた自動車を取得した場合には1年車検が適用され、上記表の2年車検の税額を半分にした額が適用されます。

車両総重量 2年(新車) 1年
右以外 13年経過 18年経過
1トン以下 6,600円 3,300円 3,800円 4,400円
~2トン 13,200円 6,600円 7,600円 8,800円
~2.5トン 19,800円 9,900円 11,400円 13,200円
~3トン 24,600円 12,300円 15,000円 18,900円
~4トン 32,800円 16,400円 20,000円 25,200円
~5トン 41,000円 20,500円 25,000円 31,500円
~6トン 49,200円 24,600円 30,000円 37,800円
~7トン 57,400円 28,700円 35,000円 44,100円
~8トン 65,600円 32,800円 40,000円 50,400円

1ナンバーの貨物車の場合、新車でも車検は2年、旧車なら1年ごとになります。
その分重量税はやや低めに設定されています。